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払うべきところ、節約すべきところ


おはようございます。一般社団法人医療・介護・福祉人材マネジメント総研でございます。




今日は「払うべきところ」「節約すべきところ」についてお話します。今日の話は主に医療・介護・福祉経営あるいは運営をしている経営者や管理者向けになります。




ただし、管理者といっても経営意識が不足している管理者には、中々理解できないかもしれませんが、ひとつの参考意見として読んでいただけたら幸いです。










さて、医療・介護・福祉事業にかかわらず、どんな事業にも「資金」が必要です。



この「資金」をどのように使えば、使用した金額より売り上げをつくれるか?というのを考えるのが、ある意味、経営の初歩かもしれません。





簡単に言えば、お財布の中のお金の使い方次第で、事業が継続できなくなる可能性もあります。ですから、お金をどのように使うかを考えるのが、経営者に必要な能力なのです。




たまに出会う経営者の中には、無駄なところにお金を投資し、必要なところにお金を投資しないで、節約というのなの無知が表れている方がいます。






例えば、パソコンを買い替えることはいかがでしょうか?



このパソコンを買い替えるとき、皆さんが経営者であればどのようなことに注意して買い替えの判断をしますか?下記のように悪い例と良い例を見てみましょう。





【悪い買い替えの場合】


・現場からパソコンのスペックを上げたいと言われたから買い替えた。

・買い替えの目的が曖昧であり、理由が不明。

・買い替えた場合のベネフィットが不明瞭。

・買い替えたパソコンと買い替える前のパソコンの比較をしていない。



 



【良い買い替えの場合】


・買い替える前と後を比較し、そこから何を生み出せるのかを理解している。

・買い替えたあと、買い替える目的を達成できることを理解している。

・予算内である。

・買い替えることで、金額以上の売り上げを作ることが期待される。

・買い替えることで業務が効率化され、金額以上のベネフィットを得られる。






このように、大まかにいうならば買い替える目的がはっきりしており、かつ金額以上のベネフィットが得られることが期待されれば、それは良い投資となります。






現場から言われたから買い替える、という安易な判断は良い投資とはいませんよね。

しっかりと見極めが必要です。





 



次の例を見てみましょう。


あなたが訪問看護ステーションの経営者または所長であれば、訪問用の社用車についてどのように考えますか?これは実際にあった例です。



1.創業時でお金がないから、看護師の自家用車を利用してもらいガソリン代と保険料を会社で負担する。



2.人数分または予算の範囲内で社用車や電動自転車を用意しするが、すべて中古である。



3.人数分または予算の範囲内ですべて新車で用意する。




さて、皆さんならどれを選びますか?または独自の見解はありますか?



正解はありませんが、訪問看護ステーションという事業の根幹を考えれば、答えは出てきますよね。



予算内で、かつ営業活動用、利用者宅訪問用という用途を考慮しながら、燃費が良く故障が少ない新品または中古を検討します。




実際にあったのは1の例です。看護師の自家用車を利用させ、ガソリン代と保険料を会社負担するという実例がありました。



しかし、これは良くありません。



家族経営なら理解されるものの、営業かつ訪問として使用されるのであれば、様々なリスクがあります。



利用者宅訪問=売上になることを考えれば、しっかりと社用車を準備すべきですよね。



これが投資と節約の意味をはき違えている例ですね。



事業の本質と最終的な目的を見据えた上で、今、何が必要か? これを考えるのがとても重要です。



過剰な投資は現場を太らせ、節約という名のケチは、現場のモチベーションを大きく下げてしまいます。




皆さんの現場はいかがでしょうか?



それでは。




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一般社団法人医療・介護・福祉人材マネジメント総研


【事業内容】

1.研修・セミナー

2.実態調査と情報提供

3.研究と開発

4.トータルサポート


ホームページ:https://www.nmw-hrm.com/

daihyou@nmw-hrm.com

代表理事 塚本洋介




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