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役割理論アプローチについて考える


おはようございます。一般社団法人医療・介護・福祉人材マネジメント総研でございます。



本日は数々のソーシャルワークアプローチがある中で、先日、大学の講義に出てきた役割理論アプローチについて考えていきたいと思います。









 まず役割理論アプローチを調べようと検索しても、実はなかなか出てきません。そのことについて教授に伺ったところ、役割理論アプローチは、アプローチとは言っているけども、他のソーシャルワークアプローチとは異なり、かつ心理社会的アプローチの中に位置付けられるとおっしゃっていました。




正直よくわからないと思ってしまいました。




 グループワークをしていく中で、役割理論アプローチは、確かに他のアプローチとは異なり、働きかけるというよりも、目的達成のために必要なポジションやシステムの話に近いのではないかと考えるようになりました。



ただ、確かにアプローチという言葉の意味を「働きかけ」であると捉えると、役割を与え機能させることは、役割理論アプローチになるのではないかと思います。




実際、このアプローチの使い方として、私が選んだフィールドは、ソーシャルワークではなく『組織改善』です。




 ソーシャルワークにおいて、例えば入院中で認知症のある80代男性がを退院させる際に、家族関係で誰が介護士としての役割を担うべきかカンファレンスするのはよくあることです。



その中で、役割理論アプローチを適用させるのであれば、介護士を担う男性の妻は、妻という役割と介護士という役割、そして、もしかしたら大学生の子供の母親という3つの役割を担うことになります。



この場合、役割論アプローチとして問題になるケースとして・・・


①役割過多

②役割矛盾

③役割葛藤


ではないでしょうか。




役割を与え、機能させることはシステム的に効率性がよく思えますが、役割を担うべき人材の数、質、能力により、このような問題が浮き彫りになるようです。





 さて、私はこれを、私自身が支援してきた訪問介護ステーションのケースに当てはめてみましたところ、同じように下記のような問題が露呈しました。



①役割過多

②役割矛盾

③役割衝突

④役割葛藤



 私の場合、訪問介護ステーションの支援に入った際、そもそも人員基準が満たされておらず、経営者から依頼のあった「営業活動支援」を実施する前段階で、組織的な問題が多く発覚したケースでした。



この場合、現実的には経営者は資金と設備提供だけで運営に関与しておらず、現場は管理者のみという悲惨な状態だったため、本来の役割を通り越して、人材採用支援、営業活動支援、組織作り支援を行いながら・・・



マネジメント機能、業務遂行機能を果たすという1人5役ほどの役割を担っていました。




そのことから、ひとつの役割にかける時間が分散され、質の低下を招いたことは大きな問題だと認識しています。



そもそもの問題を考えるならば、これは決して他責にしている話ではなく、ルールを守っていない経営者と、役割を明確にしておらず、しっかりと伝えきれていない経営者、そして意思疎通が乏しかった経営者と管理者の双方に、初期段階として問題があることは省察できます。



そして、潜在化されていた課題を初期段階で把握することができなかった、私自身にも問題がありました。





もしかしたら、役割理論アプローチの趣旨がずれていた事例かもしれませんが、先日の講義の結果、私は、役割理論アプローチの定義というのは、実は意外と自由なのかもしれないと考えており、どんな状況にも適用できる、案外使いやすいアプローチではないかとも思っています。




皆さんなら、役割理論アプローチをどのように考えますか?


そして、どのように自分の職場で適用させますか?




本日もありがとうございました。





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一般社団法人医療・介護・福祉人材マネジメント総研


【事業内容】

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2.実態調査と情報提供

3.研究と開発

4.トータルサポート


ホームページ:https://www.nmw-hrm.com/

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代表理事 塚本洋介


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